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NUDT15遺伝子多型が造血幹細胞移植に与える影響に関するPilot研究
研究の目的
ドナー及び患者における薬物代謝に関わる遺伝子の多型と、生着やウイルス再活性化の頻度やその転帰など、同種造血幹細胞移植の臨床経過との関連を評価することが目的である。これらに関連が認められれば、ドナー選択の際に遺伝子多型を考慮することでより適切なドナー選択が可能となることや、ウイルス再活性化のリスクの評価をより正確にすることにつながり、造血幹細胞移植成績の向上へと貢献することが期待される。
研究の方法
「非血縁者間骨髄・末梢血幹細胞移植における検体保存事業実施計画書」により収集されたDNAを用い、Sanger sequence法やddPCR法などにより薬物代謝遺伝子の配列解析を行う。得られた配列結果と「造血細胞移植および細胞治療の全国調査」で得られた造血細胞移植の臨床経過を比較・解析する。今回のPilot研究では、患者及びドナーの検体がペアで保存されているものからランダムに250ペア(500検体)を抽出する。これに加え生着不全となった移植10ペアを追加し、合計260ペア(520検体)の解析を行う。この結果から上記仮説を裏付ける結果が得られればさらに多数例での解析を行う研究を申請する。
研究実施期間
2019年8月 ~ 2020年10月
研究計画書
- 研究計画書(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
倫理審査結果通知書
- 臨床研究等審査結果通知書_国立成育医療研究センター(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
研究組織
国立成育医療研究センター 小児がんセンター 責任者 加藤元博
個人情報について
外部機関で匿名化が行われた試料を用いて研究を行う。外部機関では他のコンピュータと切り離されたコンピュータを使用し、外部記憶装置に記録させ、そのメディアは、鍵をかけて厳重に保管されている。
問い合わせ先
加藤元博
国立成育医療研究センター 小児がんセンター 診療部長
〒157-0073 東京都世田谷区砧5-4-1
03-3416-0181