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再生不良性貧血に対する非血縁間造血幹細胞移植における、遺伝子変異が拒絶・生着不全に及ぼす影響についての解析

研究の目的

再生不良性貧血に対する造血幹細胞移植において、10%前後の拒絶・生着不全が報告されており、再移植に進む例や生着不全後の感染症などによる死亡例が報告されています。一方、近年になって再生不良性貧血における網羅的遺伝子解析がなされ、多くの遺伝子異常の存在が報告されています。我々は、個々の遺伝子異常により拒絶・生着不全のリスクが異なるという仮説を立て、これを検討する研究を行っております。本研究は、再生不良性貧血に対する非血縁造血幹細胞移植を行う際の拒絶・生着不全高リスク群を抽出し、移植前処置の最適化等の個別化医療に応用できる可能性がある点に意義があると考えられます。


研究の方法

1) 対象
 再生不良性貧血の患者さんで、1992年3月から2015年12月の間に骨髄バンクに登録された非血縁ドナーから同種移植を受け、その際に検体保存事業に同意され、検体提供をして頂いた患者さん
2) 試料と方法
 上記の検体保存事業に参加いただいた患者さんの保存検体からDNAをいただき,標的とする変異遺伝子群を次世代シークエンサーにより調べ,臨床情報(拒絶・生着不全、好中球・血小板回復、移植片対宿主病、移植関連死亡、再発、無再発生存および全死亡(全生存)、移植前治療への治療反応性、移植前輸血回数、HLA、幹細胞ソース、移植前処置、ドナー年齢)と照合することで再生不良性貧血における遺伝子変異と拒絶・生着不全との関連を解析します。対象者の名前,住所などの個人情報は扱いません。


研究実施期間

研究承認日~2023年3月31日を予定しています。


研究計画書

  • 研究計画書(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)

倫理審査結果通知書


研究組織

研究代表者 筑波大学 医学医療系 血液内科 千葉 滋
試料・情報の管理責任者 筑波大学 医学医療系 血液内科 横山 泰久


個人情報について

日本造血細胞移植データセンターから本研究実施組織へ検体と情報を提供する時点で既に匿名化がなされており、本研究では対象者の氏名・住所などの個人情報は取り扱いません。


問い合わせ先

筑波大学医学医療系血液内科
〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:血液内科 末原 泰人/ 横山 泰久
電話:029-853-2392 (平日9時~17時)


〒480-1195
愛知県長久手市岩作雁又1番地1 愛知医科大学内
TEL:0561-65-5821 / FAX:0561-65-5822
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