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新規解析法を用いたヒトHLA/KIR遺伝子のアレルおよびハプロタイプの決定とそれらが本邦の移植成績に及ぼす影響の検討
研究の目的
主目的は日本人におけるHLA/KIRの各遺伝子座の遺伝子配列同定及びハプロタイプの推定を行い、HLAの不適合・組み合わせ、KIRアレル、ハプロタイプおよびKIR/KIRリガンド不適合・組み合わせ等が日本人における骨髄移植に与える影響を後方視的に解析することである。これにより、現在使用されている前処置やGVHD予防法使用下における、よりよいドナー選択に関する知見を得ることが期待される。副次目的は、京都大学ゲノム医学センターで確立されたHLA及びKIRの新規タイピング手法の、非血縁者間骨髄移植のドナー選定における有用性を検討することである。
研究の方法
2018年までの間に日本骨髄バンクから骨髄の提供を受けたレシピエントとドナーを対象として、適格基準(①レシピエント/ドナー双方の血液検体が「非血縁者間骨髄・末梢血幹細胞移植における検体保存事業実施計画書」に基づき保存されておりかつ使用が可能であること②検体保存状態が良好であること③当該レシピエントに行われた移植に関する情報が取得可能であること)を満たした患者を研究対象とする。
京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターにて次世代シークエンス解析(NGS)を用いたヒトHLA及びKIRの遺伝子配列決定を行い、京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室において、その遺伝子配列結果と日本造血細胞移植データセンターから送付された臨床データを統合し、移植成績に関する解析を行う。なお、生存率、無病生存率の算出にはカプランマイヤー法を使用し、急性GVHD発症率、慢性GVHD発症率、再発率、非再発死亡率の算出は競合因子を考慮したcumulative incidence法を用いて行う。HLA及びKIRのアレル、不適合および組み合わせが生存率、無病生存率に及ぼす影響に関してはCox proportional hazard modelを用いた解析を行い、その他のアウトカムに関してはFine & Gray proportional hazard modelを用いて単変量解析・多変量解析を行う。
研究実施期間
2019年10月31日 ~ 2024年10月30日
研究計画書
- 研究計画書(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
倫理審査結果通知書
- 臨床研究等審査結果通知書_京都大学(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
研究組織
1) 研究責任者
諫田淳也 京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室 助教
E-mail: jkanda16@kuhp.kyoto-u.ac.jp
2) 共同研究者
松田文彦 京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター センター長
髙折晃史 京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室 教授
進藤岳郎 京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室 助教
川口修治 京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター 助教
渡邊瑞希 京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室 博士課程学生
日本造血細胞移植学会HLAワーキンググループ
森島 聡子 琉球大学大学院 医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座 准教授
森島 泰雄 中部さい帯血バンク
個人情報について
日本造血細胞移植データセンターからの患者及びドナーの臨床情報と試料は全て匿名化IDを付与された上で送付される。この匿名化IDは、各移植施設における個人情報管理者が管理しており、研究者による連結可能性は全くない。また、試料の解析で得られるHLA遺伝子のシークエンス解析結果は、京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター及び京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室の担当研究者によって、セキュリティを担保されたサーバ内で厳重に管理される。
問い合わせ先
・研究者における窓口:京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室 諫田淳也
(Tel)075-751-3152 (E-mail) jkanda16@kuhp.kyoto-u.ac.jp
・病院の窓口:京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 (E-mail) ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp