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非HLA遺伝子多型情報に基づく移植予後予測因子の同定
研究の目的
ドナー・レシピエントの遺伝学的背景をもとに移植後合併症発症リスクを移植医療施行前に予測することを目的とする研究です。未だに原因が完全に解明されていない移植後に発症する様々な合併症に対して関連する遺伝子群を2つの独立したコホートで明らかにすることを目的とする研究であります。
この中で、U2021-10は「急性GVHD対象臓器別の関連遺伝子多型解析」、U2021-11では「VOD/SOS関連遺伝子多型解析」を行います。
研究の方法
今回の解析は2010年厚生労働省班研究森島班で行われた、遺伝子多型解析結果をもとに、急性GVHD以外の様々な移植後合併症との発症に関連する候補となる遺伝子多型を検出しています。得られた結果の制度を高めるために、あらたなコホートで追従実験を行います。新たなコホートは第1もしくは第2寛解期急性骨髄性白血病に対して、骨髄バンクドナーからの非血縁者間骨髄移植が行われた症例のうち、JDCHCTに移植情報が登録されている症例、および、HLA-A,-B,-DR一致のドナー・レシピエントのペアのDNAがJDCHCTに保存され、2006年から2014年までの間に日本骨髄バンクで行っていた同種骨髄移植症例における検体保存事業に同意文書を持って参加している症例を対象とします。新たなコホートに対して合併症候補である遺伝子解析を行い、匿名化された臨床データと照合し、評価項目と遺伝子多型性の間に関連があるかどうかを統計学的に評価いたします。U2021-10では急性GVHD対象臓器別に遺伝子多型解析を行い、U2021-11ではVOD/SOSに関連する遺伝子多型解析を行います。
研究実施期間
研究承認後研究施設にDNAが供給されてから2023年3月まで
研究計画書
- 研究計画書(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
倫理審査結果通知書
- 臨床研究等審査結果通知書_東海大学(ダウンロードいただくには、JDCHCT HP のWeb認証が必要です。)
研究組織
研究代表者:東海大学医学部付属病院 血液腫瘍内科 鬼塚 真仁
個人情報について
ゲノム・遺伝子情報以外の個人情報を本研究で扱うことはなく、診療情報のみを情報として使用する。本研究で試料・情報を利用する、すべての施設において匿名化となっている。
問い合わせ先
東海大学医学部付属病院 血液腫瘍内科 鬼塚 真仁
神奈川県伊勢原市下糟屋143
TEL:0463-93-1121